お椀のこと お椀の選び方

お椀の選び方とおすすめ (大きめサイズのお椀)

大きいお椀のサイズ比較

普段の汁椀にプラスして、飯椀や丼物用のお椀、そば椀など大きめサイズのお椀を揃えてみてはいかがでしょうか?
そんな大きめサイズの お椀の選び方とおすすめ についてお話しをいたします。
毎日のお味噌汁に使う様な、通常サイズの汁椀の選び方は、「汁椀の選び方とおすすめ -サイズ、形状の違い-」ページをご覧ください。


持ち上げやすく、保温効果があり、汚れもつきにくい「飯椀」。

飯椀

直径は11.6cmと普通の汁椀くらいのサイズですが、深さがあり、具沢山なお味噌汁や、ご飯用の椀としてお使いいただける「飯椀」をご紹介します。
漆器の「飯椀」は、ベースが木材なので、保温効果が高く、ご飯が冷めにくいのが特徴です。
口がすぼまっていることから、さらに保温効果が期待でき、さらに、熱々のご飯をもっても、木が熱を伝えにくい為、手が熱くなりません。
こちらの飯椀は、高台が高く、手にしっくりと馴染む布袋型で、持ち上げやすく、愛嬌のある形をしているのが特徴です。
漆は、汚れが付きにくいという特性もあるので、ご飯粒や、納豆の汚れも、簡単に洗い落とすことができます。
もちろん、普段使いのお味噌汁にもお使いいただけますし、具材の多い豚汁などにもぴったりです。
非常に使い勝手の良いお椀で、お値段も手頃ですので、漆器デビューにもおすすめなお椀です。


大きすぎず、取り回しの良い「多用椀」。

多用椀

大きすぎず、名前の通り、様々な用途に使用できる、取り回しの良いお椀が「多用椀」です。
口径は、4寸5分(13.5cm)で、ラーメンどんぶりの様に大きくは無く、両手の平に収まりの良いサイズ感です。
直径はそこまで大きくないのですが、深さがあるので、具沢山の汁物や、丼物、麺類、お雑煮など様々な用途にお使いいただけます。
形状としては、飯椀をそのまま大きくした様な形で、高台が高くなっており、口がすぼまった布袋型なので、手にしっくりと馴染み、また、陶器よりも軽いので、とても持ち上げやすいです。
丸みを帯びた形ですので、可愛らしい見た目で、漆のしっとりとした質感も相まって、ずっと手に包み込んでいたくなる様なそんなお椀です。
様々な用途で使うお椀をお探しでしたら、「多用椀」がおすすめです。


蕎麦や、稲庭うどん にもちょうどいいサイズの「そば椀」

そば椀

口径が5寸(15cm)と大きく、蕎麦や、うどん等、麺類にちょうどいいサイズの「そば椀」をご紹介します。
どっしりとした安定感のある形で、麺類を入れても安心して使用していただけると共に、高台が高いので、持ち上げやすいお椀です。
川連町と同じ湯沢市内で有名な、日本三大うどんの一つ「稲庭うどん」を盛り付けるのにも最適です!
また、高台の底は丸く加工しているので、水切れがよく、洗った後、水気を拭き取るのも簡単です。


大きく堂々とした佇まいの「大名椀」

大名椀

直径が16cmとかなり大きめな、蓋つきのお椀をご紹介。
「大名椀」という名前の通り、高台も肉厚で堂々とした佇まいのお椀です。
伊勢海老や鯛などの豪華なお吸い物用としては勿論、魚の煮付けなど様々な料理を盛り付けたりと、幅広くお使いいただけます。
お正月や、晴れの日などに、お料理を盛り付けると、華やかさをプラスできます。


大きめサイズの お椀のサイズ・形状比較

大きいお椀のサイズ比較

大きめサイズのお椀のサイズ、形状を横から比べてみました。
大きいサイズのお椀は、普通の汁椀(三寸九分汁椀)に比べ高台が高くなっており、持ち上げやすい形状になっています。
その分、高さもあり、堂々として見栄えもいいです。
飯椀、多用椀は、口がすぼまっていて、愛嬌のある形になっているのがお分かりになるかと思います。


大きめサイズの お椀の選び方とおすすめ まとめ

お椀というと、汁椀をお持ちの方は多いのではないかと思います。漆器には、汁椀以外にも、お椀が多く存在します。
今回ご紹介したのは、ちょっと大きめで、ご飯、豚汁などにピッタリな「飯椀」、丼物、お雑煮など様々な用途に使用できる「多用椀」、麺類にちょうどいい「そば椀」、豪華なお吸い物や料理の盛り付けに使用できる「大名椀」です。
どの様なシーンにお椀をお使いになるか、用途に合わせてお選びになってみてください。
大きめなお椀は、食事と生活を優しく包み込み、気持ちも豊かにしてくれるのではないでしょうか。
また、普段のお味噌汁に使用する汁椀をお探しの方は、「汁椀の選び方とおすすめ -サイズ、形状の違い-」ページをご覧ください。

漆器は、すべて天然の素材から作られており、しっとりとした特徴的な優しい肌触りをしています、そんな器に触れていると、優しい気持ちになれるのではないでしょうか。
また、漆は、耐久性、耐水性、断熱性があり、酸、アルカリ、アルコールにも強い特性があり、現代の化学塗料よりも優れた塗料であると言われています。
何千年も前の遺跡から、漆塗りの物が出土していることから、その耐久性は明らかではないでしょうか。
最近では、表面についた、菌を抑制する抑菌作用があることも分かってきました。
そんな優れた特性のある漆器を、様々な食事のシーンに取り入れてみてはいかがでしょうか。